国民の自信[ちと番外編]
12月3日にはタンザニア、ダルエスサラームにいた。夕方何気なくツイッター(X)を見て「韓国で戒厳令が出た」という文字にびっくりし、その後、断続的であるが、リアルタイムに事態を追っていた。
韓国は真夜中だったにもかかわらず、封鎖された国会前に人々が戒厳令に抗議するために人々が集まってきたのだ。まだ大きくニュースが広まる前だっただろうにもかかわらず、軍や警察がすでに出動している中なので「戒厳令」下で、逮捕されたり、場合によっては負傷したりひょっとすると命を落とす可能性だってあるのに駆けつける人々がいたのだ。

抗議行動とは関係ないけど、ソウルの夜
皆さんもご存知の通り、その後、国会議員が人々の助けも得て、封鎖を乗り越え、国会に入り、4日未明には解除要求決議案が可決され、戒厳令は解除された。
日本の統治時代やその後の軍政などに、マジに命をかけて抗議してきた韓国の人々は、民主主義の大切さ、それは自分たちで勝ち取ってきたものであるということを実感している人がとても多いのだろうと感じた。
その後の抗議集会でも多くの特に若い女性たちがK-POPアイドルの応援棒などを持って集まっているニュースなどを見て、若い世代にまで”民主化”というものの大切さ、それは自分たちで守ってゆかなければいけないものだということが伝わってるのだなと感じて羨ましく思った。
本日には現職大統領の拘束令状が出た後、それが中止に持ち込まれるなど、今後の動きが不透明な政局となっていて、不安がある。しかし、この間の出来事で、わたしには、多くの韓国の人々の市民たちの、民主化を守るという気概、国は自分たちで作ってゆくもの、だから我々が動くのだ、という行動力と自信が感じられたのだ。より良い未来につながりますように。
その歴史や背景は違うけれども、デンマークに留学している娘に会いに行って、デンマークの人々にもそれを感じた。

コペンハーゲンの花屋さん
最初は、いわゆる古き良きヨーロッパを感じさせる整った美しい街並みと、クリスマスの飾り付けや、フランスやドイツなどと違って、ほぼ白人しか見当たらないような環境などに、なんだかなとちょっと斜に構えていた。(わたしにも、ヨーロッパの街並みや、青い目、金髪の人=美しい、きゃー素敵、という刷り込みがなされているんだなあって感じられ、特にデンマークの街並みは静謐でどこかを切り取ると絵本の1ページになりそうとうっとりしそうになって、天邪鬼なわたしは自分自身にツッコミを入れたくなるのだった)

オーフスのまさに絵になる風景:娘の撮影
クリスマス前のウキウキシーズンということもあってか、肌寒い中(でも氷点下になることはなく、小雨はよく降ったけど、雪にはならず)でも、子連れで出かけている人々やベビーカーを押している人々もよく見かけた。
ん、なんか、人々が楽しそう、特に小さな子どもたちが生き生きしているみたい。
2、3歳から10歳くらいまでの子どもたちは、路上で親たちと思しき人と歩いている時も、よく笑ったり、おしゃべりしたり、スキップしたり、きょうだいでちょっかい出しあったり、おもちゃの飾ってあるショーウィンドウにへばりついてたり、周りの大人に変に遠慮することなく、のびのびして見えた。
日本だと「美術館に子連れでいってもいいのかどうか」などという論争がツイッターなどでもなされているのを見かけることもあるけど、デンマークでは美術館にも小さな子連れで来ている人たちをよく見かけた。娘の留学している大学のある街オーフスの美術館、ARoS(とても楽しい美術館です)には、ロン ミュエクという彫刻家によるでっかいしゃがんでいる男の子「ボーイ」という作品がある。皮膚の様子から服の皺まで、本物かよと思えるような迫力ある作品で、これは子どもも喜びそうというのはわかる。

BOY by Ron Mueck
が、同じフロアにやはりミュエクによる、これまだどでかいリアルな感じの臍の緒付きの新生児の彫刻「ガール」というのがあり、生まれたての赤ん坊ってこんな感じかもという気はするのだが、その表情があまりにも苦しそうに見えて、写真を撮るのも憚られてしまった。大人でも怖いと思っちゃうんだから、ましてや子どもなら、と想像したのだけど、わたしがいたときにやってきた、3、4、5歳くらいの子どもたちは、この作品の周りを「キャハハ、キャハハ」と笑いながら見て回っているのだった。頼もしい。
やはりオーフスの港の近くにある図書館の周りには、子どもたちが遊べるクマやドラゴンやワシなどのオブジェのような遊具が置かれている。寒い中でも走り回って遊んでいる子どもたちがいた。


仕切りがなく、開放的な図書館の中には、絵画などを作成するワークショップができる場所があったり、デンマーク発祥のレゴブロックがたくさん置いてあるスペースもあり、ワイワイやりながら遊べるようになっている。

ワークショップスペース、デンマークらしくテーブルの上にロウソクがちゃんとある

左端の棚にパレスチナやウクライナなどのレゴで作った旗もありますね。
レゴブロック地帯は、子ども向けであるのだろうけど、大人が夢中になってやってても(実際やっている人たちがいた)全然オッケーのようだ。なので、わたしと娘も参加したら、おもしろくてなかなかやめられなくなった。
図書館の中で、そういった子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくるのである。図書館は静かにしなければいけないところ、という概念が覆される図書館。コミュニティの場所としての図書館、子どもたちの楽しげな声が響いてくる図書館、いいではないですか。

図書館の中
また、デンマーク語にすごく力を入れているということも感じた。娘は大学の寮に入っていて、彼女のいるフロアの14人中、12人がデンマーク人なのだけど、デンマーク人同士の会話はデンマーク語で行い、娘などの留学生がいると、英語に切り替えてくれるという。英語が流暢な人が多いそうだ。

オーフス大学。大学の中に大きな池もある。もちろん大学にフェンスはなく、敷地内には誰でも自由に入ることができる。夏にはここでフェスティバルが行われ、地域の人たちも大勢集まるそうだ。コミュニティに開かれた大学だ。
デンマークの人口は約598万人(デンマーク統計局2024年10月)という。千葉県の人口が約628万人(千葉県ホームページ2024年12月)なので、それよりも少し少ないくらいだ。という人口であるのに、図書館や本屋さんなどでデンマーク語の書籍をたくさんみかけた。
他国の作家の作品も数多くデンマーク語に翻訳して出版されている。原文が英語で書かれているものも、もちろん訳されている。
図書館に置かれていた”本の雑誌”という47ページにもわたるデンマーク語の本の紹介新聞は、”ご自由にお持ちください”というもの。その12月号をもらってきてしまった。ハン ガンのデンマーク語に翻訳された作品も紹介されている。
読書人口がとても多いのだろうと想像できる。

もう一つ取り上げたいのは、やはりオーフスで見かけたこの壁画。ニコニコの太陽の周りにはデンマーク語で「原子力発電、ノーサンキュー」と書かれている。

実はデンマークに行くまで、全くの寡聞にして知らなかったのだけど、デンマークは1985年(チェリノブイリ原発事故の前年!)に原発を使わないことを国会で決議したそうなのだ。70年代にデンマークでも原発導入の議論もあったのだけど、その後、原発の是非を国民全体で考えるという期間があり、原発は使わないという結論に達したという。
その是非を問う間に活躍したのがこの1975年に原子力発電はいらないという立場から大学生の女性がデザインしたという「太陽のスマイルマーク」だという。
今は、再生可能エネルギー、特に風力発電を主力にしていて、2030年までには再生可能エネルギー100%を目指しているのだという。秋から冬にかけての風の強い季節には風力発電だけで100%の電力を賄える日々もあるのだそうだ。すごいね。(*印のある下記サイトを参考)

列車の中から見かけたデンマークの洋上水力発電
オーフスにある日光江戸村のような1700年代の建物から1970年代の建物まで並ぶDen Gamle By(旧市街、という意味だそうだ)は、とても楽しい野外博物館。建物の中に入ることももちろんできて、その家具や日用品のディスプレイから当時の人々の暮らしぶりが想像できるし、実際に当時の人々に扮装したスタッフの人たちがその中にいたりする。

クリスマス前だったので、それぞれの家にクリスマスの飾り付けがあり、ワタでできた雪が積もっていたりして、臨場感を醸し出している。わたしと娘が訪れたのがクリスマス前の日曜日だったこともあり、家族連れなどですごく賑わっていた。クリスマスソングを歌うスタッフのお姉さんたちの前では、遊びに来た子どもたちが踊っていたりしてとても楽しそう。

そのDen Gamle Byのお土産物売り場でも、目を引いたのは「太陽のスマイルマーク」グッズたちだった。こういう楽しい施設のお土産物売り場でデーンと堂々と明るく売られている。バッジの文字は52言語に訳されているという。日本語のもちゃんとあったよ。
「どういうエネルギーを使いたいかは、国や電力会社ではなく、国民や一般市民に決める権利がある」というデンマークの人の声を取り上げているサイトがあった。そして実際にそうなっているという自信があるんだね。このお土産物売り場の「太陽のスマイルマーク」たちからもすごく感じられたのだ。
果たしてわたしたちにそういった自信が持てているだろうかと考えると、彼らがすごく羨ましくなる。自分がちゃんと参加できている、自分たちの社会は自分たちが作る、守る、という自信が持てれば、暮らし方も生き方もきっと変わってくるよね。
タンザニアはどうだろう。振り返ってみると最近は「我々は、タンザニアは、貧しいから」などというエクスキューズを人々から聞くことが少なくなってきた気がする。タンザニアは今年は総選挙の年だ。
今年もどうぞよろしくお願いします。
<参考にしたサイト>
※ 『デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立』
https://www.businessinsider.jp/post-279713(Business insider 2023/12/13)
https://www.sra-dk.com/デンマークの紹介/エネルギー/原発導入案に対する国民間の議論はどのように形成されたのか/ (風のがっこう)
『70年代オイルショック以来、デンマークがエネルギー危機に備えてきたこと、備えること』https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1211548_1534.html(Sustainable Brands 2022/10/24)
韓国は真夜中だったにもかかわらず、封鎖された国会前に人々が戒厳令に抗議するために人々が集まってきたのだ。まだ大きくニュースが広まる前だっただろうにもかかわらず、軍や警察がすでに出動している中なので「戒厳令」下で、逮捕されたり、場合によっては負傷したりひょっとすると命を落とす可能性だってあるのに駆けつける人々がいたのだ。

抗議行動とは関係ないけど、ソウルの夜
皆さんもご存知の通り、その後、国会議員が人々の助けも得て、封鎖を乗り越え、国会に入り、4日未明には解除要求決議案が可決され、戒厳令は解除された。
日本の統治時代やその後の軍政などに、マジに命をかけて抗議してきた韓国の人々は、民主主義の大切さ、それは自分たちで勝ち取ってきたものであるということを実感している人がとても多いのだろうと感じた。
その後の抗議集会でも多くの特に若い女性たちがK-POPアイドルの応援棒などを持って集まっているニュースなどを見て、若い世代にまで”民主化”というものの大切さ、それは自分たちで守ってゆかなければいけないものだということが伝わってるのだなと感じて羨ましく思った。
本日には現職大統領の拘束令状が出た後、それが中止に持ち込まれるなど、今後の動きが不透明な政局となっていて、不安がある。しかし、この間の出来事で、わたしには、多くの韓国の人々の市民たちの、民主化を守るという気概、国は自分たちで作ってゆくもの、だから我々が動くのだ、という行動力と自信が感じられたのだ。より良い未来につながりますように。
その歴史や背景は違うけれども、デンマークに留学している娘に会いに行って、デンマークの人々にもそれを感じた。

コペンハーゲンの花屋さん
最初は、いわゆる古き良きヨーロッパを感じさせる整った美しい街並みと、クリスマスの飾り付けや、フランスやドイツなどと違って、ほぼ白人しか見当たらないような環境などに、なんだかなとちょっと斜に構えていた。(わたしにも、ヨーロッパの街並みや、青い目、金髪の人=美しい、きゃー素敵、という刷り込みがなされているんだなあって感じられ、特にデンマークの街並みは静謐でどこかを切り取ると絵本の1ページになりそうとうっとりしそうになって、天邪鬼なわたしは自分自身にツッコミを入れたくなるのだった)

オーフスのまさに絵になる風景:娘の撮影
クリスマス前のウキウキシーズンということもあってか、肌寒い中(でも氷点下になることはなく、小雨はよく降ったけど、雪にはならず)でも、子連れで出かけている人々やベビーカーを押している人々もよく見かけた。
ん、なんか、人々が楽しそう、特に小さな子どもたちが生き生きしているみたい。
2、3歳から10歳くらいまでの子どもたちは、路上で親たちと思しき人と歩いている時も、よく笑ったり、おしゃべりしたり、スキップしたり、きょうだいでちょっかい出しあったり、おもちゃの飾ってあるショーウィンドウにへばりついてたり、周りの大人に変に遠慮することなく、のびのびして見えた。
日本だと「美術館に子連れでいってもいいのかどうか」などという論争がツイッターなどでもなされているのを見かけることもあるけど、デンマークでは美術館にも小さな子連れで来ている人たちをよく見かけた。娘の留学している大学のある街オーフスの美術館、ARoS(とても楽しい美術館です)には、ロン ミュエクという彫刻家によるでっかいしゃがんでいる男の子「ボーイ」という作品がある。皮膚の様子から服の皺まで、本物かよと思えるような迫力ある作品で、これは子どもも喜びそうというのはわかる。

BOY by Ron Mueck
が、同じフロアにやはりミュエクによる、これまだどでかいリアルな感じの臍の緒付きの新生児の彫刻「ガール」というのがあり、生まれたての赤ん坊ってこんな感じかもという気はするのだが、その表情があまりにも苦しそうに見えて、写真を撮るのも憚られてしまった。大人でも怖いと思っちゃうんだから、ましてや子どもなら、と想像したのだけど、わたしがいたときにやってきた、3、4、5歳くらいの子どもたちは、この作品の周りを「キャハハ、キャハハ」と笑いながら見て回っているのだった。頼もしい。
やはりオーフスの港の近くにある図書館の周りには、子どもたちが遊べるクマやドラゴンやワシなどのオブジェのような遊具が置かれている。寒い中でも走り回って遊んでいる子どもたちがいた。


仕切りがなく、開放的な図書館の中には、絵画などを作成するワークショップができる場所があったり、デンマーク発祥のレゴブロックがたくさん置いてあるスペースもあり、ワイワイやりながら遊べるようになっている。

ワークショップスペース、デンマークらしくテーブルの上にロウソクがちゃんとある

左端の棚にパレスチナやウクライナなどのレゴで作った旗もありますね。
レゴブロック地帯は、子ども向けであるのだろうけど、大人が夢中になってやってても(実際やっている人たちがいた)全然オッケーのようだ。なので、わたしと娘も参加したら、おもしろくてなかなかやめられなくなった。
図書館の中で、そういった子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくるのである。図書館は静かにしなければいけないところ、という概念が覆される図書館。コミュニティの場所としての図書館、子どもたちの楽しげな声が響いてくる図書館、いいではないですか。

図書館の中
また、デンマーク語にすごく力を入れているということも感じた。娘は大学の寮に入っていて、彼女のいるフロアの14人中、12人がデンマーク人なのだけど、デンマーク人同士の会話はデンマーク語で行い、娘などの留学生がいると、英語に切り替えてくれるという。英語が流暢な人が多いそうだ。

オーフス大学。大学の中に大きな池もある。もちろん大学にフェンスはなく、敷地内には誰でも自由に入ることができる。夏にはここでフェスティバルが行われ、地域の人たちも大勢集まるそうだ。コミュニティに開かれた大学だ。
デンマークの人口は約598万人(デンマーク統計局2024年10月)という。千葉県の人口が約628万人(千葉県ホームページ2024年12月)なので、それよりも少し少ないくらいだ。という人口であるのに、図書館や本屋さんなどでデンマーク語の書籍をたくさんみかけた。
他国の作家の作品も数多くデンマーク語に翻訳して出版されている。原文が英語で書かれているものも、もちろん訳されている。
図書館に置かれていた”本の雑誌”という47ページにもわたるデンマーク語の本の紹介新聞は、”ご自由にお持ちください”というもの。その12月号をもらってきてしまった。ハン ガンのデンマーク語に翻訳された作品も紹介されている。
読書人口がとても多いのだろうと想像できる。

もう一つ取り上げたいのは、やはりオーフスで見かけたこの壁画。ニコニコの太陽の周りにはデンマーク語で「原子力発電、ノーサンキュー」と書かれている。

実はデンマークに行くまで、全くの寡聞にして知らなかったのだけど、デンマークは1985年(チェリノブイリ原発事故の前年!)に原発を使わないことを国会で決議したそうなのだ。70年代にデンマークでも原発導入の議論もあったのだけど、その後、原発の是非を国民全体で考えるという期間があり、原発は使わないという結論に達したという。
その是非を問う間に活躍したのがこの1975年に原子力発電はいらないという立場から大学生の女性がデザインしたという「太陽のスマイルマーク」だという。
今は、再生可能エネルギー、特に風力発電を主力にしていて、2030年までには再生可能エネルギー100%を目指しているのだという。秋から冬にかけての風の強い季節には風力発電だけで100%の電力を賄える日々もあるのだそうだ。すごいね。(*印のある下記サイトを参考)

列車の中から見かけたデンマークの洋上水力発電
オーフスにある日光江戸村のような1700年代の建物から1970年代の建物まで並ぶDen Gamle By(旧市街、という意味だそうだ)は、とても楽しい野外博物館。建物の中に入ることももちろんできて、その家具や日用品のディスプレイから当時の人々の暮らしぶりが想像できるし、実際に当時の人々に扮装したスタッフの人たちがその中にいたりする。

クリスマス前だったので、それぞれの家にクリスマスの飾り付けがあり、ワタでできた雪が積もっていたりして、臨場感を醸し出している。わたしと娘が訪れたのがクリスマス前の日曜日だったこともあり、家族連れなどですごく賑わっていた。クリスマスソングを歌うスタッフのお姉さんたちの前では、遊びに来た子どもたちが踊っていたりしてとても楽しそう。

そのDen Gamle Byのお土産物売り場でも、目を引いたのは「太陽のスマイルマーク」グッズたちだった。こういう楽しい施設のお土産物売り場でデーンと堂々と明るく売られている。バッジの文字は52言語に訳されているという。日本語のもちゃんとあったよ。
「どういうエネルギーを使いたいかは、国や電力会社ではなく、国民や一般市民に決める権利がある」というデンマークの人の声を取り上げているサイトがあった。そして実際にそうなっているという自信があるんだね。このお土産物売り場の「太陽のスマイルマーク」たちからもすごく感じられたのだ。
果たしてわたしたちにそういった自信が持てているだろうかと考えると、彼らがすごく羨ましくなる。自分がちゃんと参加できている、自分たちの社会は自分たちが作る、守る、という自信が持てれば、暮らし方も生き方もきっと変わってくるよね。
タンザニアはどうだろう。振り返ってみると最近は「我々は、タンザニアは、貧しいから」などというエクスキューズを人々から聞くことが少なくなってきた気がする。タンザニアは今年は総選挙の年だ。
今年もどうぞよろしくお願いします。
<参考にしたサイト>
※ 『デンマークはなぜ化石燃料依存から「再エネ8割」へ変身できたのか。原発に頼らず経済成長とCO2排出減を両立』
https://www.businessinsider.jp/post-279713(Business insider 2023/12/13)
https://www.sra-dk.com/デンマークの紹介/エネルギー/原発導入案に対する国民間の議論はどのように形成されたのか/ (風のがっこう)
『70年代オイルショック以来、デンマークがエネルギー危機に備えてきたこと、備えること』https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1211548_1534.html(Sustainable Brands 2022/10/24)
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