ドドマのムナダ(競り市)で地酒と揚げ豚をいただく!
土曜日早朝のSGR(準高速鉄道)に乗ってドドマに朝10時に到着!!一緒に列車に乗ってきた旅友、三浦砂織さんが、今回の我らのドドマ行きを、タンザニア在住50年になるドドマ在住の我らが大先輩、椿延子さんに連絡したら、なんと彼女の活動を手伝うマイコ青年と一緒に駅まで迎えにきてくださってたのだ。ありがたや。椿さんにお会いするのも久々で、嬉しい。

向かって左から椿延子さん、三浦砂織さん、わたし
北海道出身の椿さんは、タンザニアに初期(1974年)の協力隊員として赴任し、任期終了後もタンザニアに根を下ろし、ドドマを拠点にしてタンザニア人のおつれあいンズルンゲさんやご家族とともにタンザニアの人々の農業や生活をより良くするために50年近くにわたって地道に活動してきた方である。近年は椿さんの活動を知って日本からその活動や、農業についてもっと知りたいという若者たちが訪ねてくるようになったと聞いている。すばらしい。
実は、このブログにもTさんとして何度かご登場いただいている。
椿さん登場ブログ
『ドドマへの道』(2010/01/07)
『ロゼーラの効用』(2010/01/09)
『バオバブオイルで美肌になる』(2010/07/20)←椿さんの美肌写真も掲載したかった!
『「あるもの探し」☆絵本『ニョタのふしぎな音楽~タンザニアの星空のもとで~』(2021/04/30)
そんなタンザニアの日本人レジェンドとも言える椿さんご本人は、小柄で笑顔がとても愛らしい優しくやわらかな方でなのある。
さて、旅友、砂織さんは、以前、ドドマで土曜日にだけ開かれるムナダ(mnada:競り市)に行き、そこで地酒と豚肉を堪能したことがあり、今回もぜひそこに行ってみたいという。何でもチョーヤ酒(choya、梅酒ではないよ、ロゼーラとも呼ばれるハイビスカスの顎で作られた色鮮やかなお酒)が飲めるのだという。まだ飲んだことのないわたしもできればぜひ行ってみたい。そんなリクエストを椿さんとマイコ青年は聞き入れてくれて、ムサラト(Musalato)地区で行われているムナダに繰り出したのだった。
競り市というより、市場か見本市のように見えるそこは、ドドマワインの出店もいくつかあったし(試飲もできたけど甘ーいワイン多し)、野菜や果物などの出店も多かった。

ワインの出店の前で。

ムナダはなかなか広い。「地酒と豚肉所望〜」と唱えながら歩いている(笑)と、「あっちの方にあるよ」と周りの人が教えてくれる。
まだ地酒地帯にたどり着く前、地酒の入ったプラスチックコップを手に歩いている小柄な60代くらいのおじさんとすれ違った途端に、挨拶もせずに(タンザニアでは挨拶が大切だと思ってるのに)「それ、何のお酒?」なんて聞いてしまうくらい、地酒所望モードがモリモリと高まっていた。それはバナナのお酒、ンベゲ(mbege)であった。そのお酒は飲んだことある。確か少し酸味があり、バナナの重みを感じる味だった気がする。
さっきも書いたけど、今日のお目当ては、真っ赤な色も美しいチョーヤのお酒。以前、ドドマで見かけて、その美しい色に目を奪われたことはあったのだけど、飲む機会を逸してしまっていたのだ。
最初に辿り着いたのは、豚肉地帯であった。遠くから見ても豚肉を扱ってる出店だと分かったのは、豚の頭がゴロンとトタンと木材でできた簡素な店のカウンターに置いてあったから。。。
そういった店がこの地帯にはいくつも出ているようだ。この店での調理法は「揚げ豚」一択だという。地面に作られたコンロの上のフライパンには、豚のラードが入っていて、このラードで揚げるのだという。すごいね。
砂織さんの「違った出店で、500gずつ頼んで食べ比べをしよう」とのナイスなアイデアに賛成し、二つの店で頼んでおく。

そのすぐ近くに幾つか造られていた地酒のテント(というか地面に立てたつっかえ棒の上に布天井があるだけの場所に簡素な木のベンチがいくつか置いてあるだけの場所だが)には黄色っぽいお酒があった。これは何かと尋ねると「蜂蜜酒」とのこと。上に浮いている黒っぽいものは、ご本尊ということだね。。
写真のプラスチックコップ一杯で1,000シリング、半分だと500シリングという。蜂蜜酒、飲んだことないので、興味深い。甘いのかな、どんな味がするんだろ。椿さんはお酒を飲まないし、これから巡りあうはずのチョーヤ酒に備えなければならないので、ここはコップに半分注いでもらい、砂織さんと分け合うことにした。(1円=約18シリング)
お酒の主のお姉さんが周りの有象無象を除いて注いでくれたお酒は綺麗な黄金色をしていた。あれ、ほとんど甘くない。ほんのすこおし酸味があるが、さっぱりした感じで飲みやすい。アルコール度数も高くなさそうだ。
そしてついに色鮮やかなチョーヤ酒に巡りあう!なんて綺麗な色なんだろう。
さて、チョーヤ酒の味わいはというと、爽やかな酸味がある甘みの少ないジュースのよう。こちらもアルコール度数はあまり高くなさそう。口あたりというか、喉あたりがよく美味しい。グビグビ飲めそうなところがちとこわくもある。巡りあえて、やっと味わえて幸せな気分に。

お酒を飲まないのに笑顔で付き合ってくださった椿さん、超感謝です☺️
タンザニアにはこうした地酒がいったい何種類あるんだろう。たくさんありそうだなあ。地酒リストがあったらいいなあ。各地を巡って飲めたら、その横にスタンプを押していくとか、地酒売りの姉さんにサインをもらうとかできたら楽しいなあ、なんて。誰かリストを作ってくれないかな(と他力本願なのであった)。そういったタンザニア各地の地酒文化がこれからも紡がれ続いてゆきますように。
地酒テントの向いのベンチに杖のような木の棒を抱えた40歳前後くらいの3人の男性が座った。「その木の棒は何に使うの?」って聞いたら「俺たちゃゴゴ人で、牛追いに使うのさ」って。ドドマに多く住んでいるゴゴの人たちは牛を飼ってる人たちが多いもんねえ。真ん中の人はムスリムのコフィア(帽子)を被ってたから「あなたはムスリムなの?」って尋ねたら「いいや、そうじゃないよ、被ってるだけだよ」って。そういうところ、自由でいいよね。その後、3人は美味しそうに揚げ豚をつまんでたよ。

我らの頼んでた揚げ豚もそろそろできたかなと、見に行ってみる。先ほどのラードがすっかり揚げ油と化していて、ぶつ切りの豚肉を包み込みながらジュウジュウと音を立てていた。
我らが地酒屋さんで楽しんでいた間に、気が利きもののマイコ青年はちょっと落ち着いて揚げ豚をつまめそうな、ちゃんとした?建物の中でテーブルと椅子がある場所を探してくれていた。飲み物を注文すればOKという店の中である。
できあがった2店舗の揚げたての豚のお皿に輪切りしたピリピリ(唐辛子)と、その近くの屋台から女性たちの作っているカチュンバリ(サラダ)も購入して乗せて、マイコ青年の確保した場所に赴く。
地酒で味をしめた砂織さんとわたしは今度はタンザニアのサファリビールを飲みながらいただく。ビールによく合うんだな、これが。お昼からいい気分になって、なんと贅沢だねえ。

やはり、お店によって味が違うのだった。硬さと脂身のとろけ具合などが。硬めなのも柔らかめなのもそれぞれのうまさがあったが、やはり脂身を上手に生かした柔らかめの方に軍配が上がり、そちらに500gを追加注文。
なんでもないことに笑っちゃったり(酔っ払いだから?)、その店のハッピーという可愛い女の子と仲良くなったり、おいしく楽しい時間が過ぎてゆくのであった。

念願だったチョーヤのお酒も飲めたし、揚げ豚も堪能した。椿さんとマイコ青年のおかげで、たいへん充実したムナダ滞在だったよ。アサンテーニサーナ(どうもありがとう)。
でも、最初からこんなに飛ばしていいんだろうか。
その後は椿さんに予約しておいていただいたこじんまりしたSania Houseでしっかりお昼寝してました。
*********************
<Sania House>
ドドマ空港からも程近く舗装道路沿いだけど、静かで落ち着いた雰囲気の地区にあるこのSania House。

簡素なお宿だけど、部屋は清潔感があり、お世話をしてくれる宿の女性がとても親切。週に2、3回は断水があるとのことで、部屋の水道から水が出なくなることもある。しかし部屋のバスルームには清潔なバケツに表面張力するくらい透き通った水が溜めてあったので、安心感があったし、朝、体を洗うためのちょうど良い温度のお湯を宿の人が運んできてくれた。(夜でもリクエストすればきっと)
BB(朝食付き)で一泊2万シリング(1円=約18シリング)というありがたい料金。朝食といってもチャイ(紅茶)とパンだけなのだが、クローブも入れて淹れたという紅茶はとても芳しく、食パンもブルーバンド(タンザニアでもポピュラーなケニア製マーガリン)を付けながら食べるのは、久々の風味で嬉しかった。
日本人の研究者の人などもちょくちょく宿泊しているとのこと。ググるマップでSania House Dodoma と入れると出てきます。

向かって左から椿延子さん、三浦砂織さん、わたし
北海道出身の椿さんは、タンザニアに初期(1974年)の協力隊員として赴任し、任期終了後もタンザニアに根を下ろし、ドドマを拠点にしてタンザニア人のおつれあいンズルンゲさんやご家族とともにタンザニアの人々の農業や生活をより良くするために50年近くにわたって地道に活動してきた方である。近年は椿さんの活動を知って日本からその活動や、農業についてもっと知りたいという若者たちが訪ねてくるようになったと聞いている。すばらしい。
実は、このブログにもTさんとして何度かご登場いただいている。
椿さん登場ブログ
『ドドマへの道』(2010/01/07)
『ロゼーラの効用』(2010/01/09)
『バオバブオイルで美肌になる』(2010/07/20)←椿さんの美肌写真も掲載したかった!
『「あるもの探し」☆絵本『ニョタのふしぎな音楽~タンザニアの星空のもとで~』(2021/04/30)
そんなタンザニアの日本人レジェンドとも言える椿さんご本人は、小柄で笑顔がとても愛らしい優しくやわらかな方でなのある。
さて、旅友、砂織さんは、以前、ドドマで土曜日にだけ開かれるムナダ(mnada:競り市)に行き、そこで地酒と豚肉を堪能したことがあり、今回もぜひそこに行ってみたいという。何でもチョーヤ酒(choya、梅酒ではないよ、ロゼーラとも呼ばれるハイビスカスの顎で作られた色鮮やかなお酒)が飲めるのだという。まだ飲んだことのないわたしもできればぜひ行ってみたい。そんなリクエストを椿さんとマイコ青年は聞き入れてくれて、ムサラト(Musalato)地区で行われているムナダに繰り出したのだった。
競り市というより、市場か見本市のように見えるそこは、ドドマワインの出店もいくつかあったし(試飲もできたけど甘ーいワイン多し)、野菜や果物などの出店も多かった。

ワインの出店の前で。

ムナダはなかなか広い。「地酒と豚肉所望〜」と唱えながら歩いている(笑)と、「あっちの方にあるよ」と周りの人が教えてくれる。
まだ地酒地帯にたどり着く前、地酒の入ったプラスチックコップを手に歩いている小柄な60代くらいのおじさんとすれ違った途端に、挨拶もせずに(タンザニアでは挨拶が大切だと思ってるのに)「それ、何のお酒?」なんて聞いてしまうくらい、地酒所望モードがモリモリと高まっていた。それはバナナのお酒、ンベゲ(mbege)であった。そのお酒は飲んだことある。確か少し酸味があり、バナナの重みを感じる味だった気がする。
さっきも書いたけど、今日のお目当ては、真っ赤な色も美しいチョーヤのお酒。以前、ドドマで見かけて、その美しい色に目を奪われたことはあったのだけど、飲む機会を逸してしまっていたのだ。
最初に辿り着いたのは、豚肉地帯であった。遠くから見ても豚肉を扱ってる出店だと分かったのは、豚の頭がゴロンとトタンと木材でできた簡素な店のカウンターに置いてあったから。。。
そういった店がこの地帯にはいくつも出ているようだ。この店での調理法は「揚げ豚」一択だという。地面に作られたコンロの上のフライパンには、豚のラードが入っていて、このラードで揚げるのだという。すごいね。
砂織さんの「違った出店で、500gずつ頼んで食べ比べをしよう」とのナイスなアイデアに賛成し、二つの店で頼んでおく。

そのすぐ近くに幾つか造られていた地酒のテント(というか地面に立てたつっかえ棒の上に布天井があるだけの場所に簡素な木のベンチがいくつか置いてあるだけの場所だが)には黄色っぽいお酒があった。これは何かと尋ねると「蜂蜜酒」とのこと。上に浮いている黒っぽいものは、ご本尊ということだね。。
写真のプラスチックコップ一杯で1,000シリング、半分だと500シリングという。蜂蜜酒、飲んだことないので、興味深い。甘いのかな、どんな味がするんだろ。椿さんはお酒を飲まないし、これから巡りあうはずのチョーヤ酒に備えなければならないので、ここはコップに半分注いでもらい、砂織さんと分け合うことにした。(1円=約18シリング)
お酒の主のお姉さんが周りの有象無象を除いて注いでくれたお酒は綺麗な黄金色をしていた。あれ、ほとんど甘くない。ほんのすこおし酸味があるが、さっぱりした感じで飲みやすい。アルコール度数も高くなさそうだ。
そしてついに色鮮やかなチョーヤ酒に巡りあう!なんて綺麗な色なんだろう。
さて、チョーヤ酒の味わいはというと、爽やかな酸味がある甘みの少ないジュースのよう。こちらもアルコール度数はあまり高くなさそう。口あたりというか、喉あたりがよく美味しい。グビグビ飲めそうなところがちとこわくもある。巡りあえて、やっと味わえて幸せな気分に。

お酒を飲まないのに笑顔で付き合ってくださった椿さん、超感謝です☺️
タンザニアにはこうした地酒がいったい何種類あるんだろう。たくさんありそうだなあ。地酒リストがあったらいいなあ。各地を巡って飲めたら、その横にスタンプを押していくとか、地酒売りの姉さんにサインをもらうとかできたら楽しいなあ、なんて。誰かリストを作ってくれないかな(と他力本願なのであった)。そういったタンザニア各地の地酒文化がこれからも紡がれ続いてゆきますように。
地酒テントの向いのベンチに杖のような木の棒を抱えた40歳前後くらいの3人の男性が座った。「その木の棒は何に使うの?」って聞いたら「俺たちゃゴゴ人で、牛追いに使うのさ」って。ドドマに多く住んでいるゴゴの人たちは牛を飼ってる人たちが多いもんねえ。真ん中の人はムスリムのコフィア(帽子)を被ってたから「あなたはムスリムなの?」って尋ねたら「いいや、そうじゃないよ、被ってるだけだよ」って。そういうところ、自由でいいよね。その後、3人は美味しそうに揚げ豚をつまんでたよ。

我らの頼んでた揚げ豚もそろそろできたかなと、見に行ってみる。先ほどのラードがすっかり揚げ油と化していて、ぶつ切りの豚肉を包み込みながらジュウジュウと音を立てていた。
我らが地酒屋さんで楽しんでいた間に、気が利きもののマイコ青年はちょっと落ち着いて揚げ豚をつまめそうな、ちゃんとした?建物の中でテーブルと椅子がある場所を探してくれていた。飲み物を注文すればOKという店の中である。
できあがった2店舗の揚げたての豚のお皿に輪切りしたピリピリ(唐辛子)と、その近くの屋台から女性たちの作っているカチュンバリ(サラダ)も購入して乗せて、マイコ青年の確保した場所に赴く。
地酒で味をしめた砂織さんとわたしは今度はタンザニアのサファリビールを飲みながらいただく。ビールによく合うんだな、これが。お昼からいい気分になって、なんと贅沢だねえ。

やはり、お店によって味が違うのだった。硬さと脂身のとろけ具合などが。硬めなのも柔らかめなのもそれぞれのうまさがあったが、やはり脂身を上手に生かした柔らかめの方に軍配が上がり、そちらに500gを追加注文。
なんでもないことに笑っちゃったり(酔っ払いだから?)、その店のハッピーという可愛い女の子と仲良くなったり、おいしく楽しい時間が過ぎてゆくのであった。

念願だったチョーヤのお酒も飲めたし、揚げ豚も堪能した。椿さんとマイコ青年のおかげで、たいへん充実したムナダ滞在だったよ。アサンテーニサーナ(どうもありがとう)。
でも、最初からこんなに飛ばしていいんだろうか。
その後は椿さんに予約しておいていただいたこじんまりしたSania Houseでしっかりお昼寝してました。
*********************
<Sania House>
ドドマ空港からも程近く舗装道路沿いだけど、静かで落ち着いた雰囲気の地区にあるこのSania House。

簡素なお宿だけど、部屋は清潔感があり、お世話をしてくれる宿の女性がとても親切。週に2、3回は断水があるとのことで、部屋の水道から水が出なくなることもある。しかし部屋のバスルームには清潔なバケツに表面張力するくらい透き通った水が溜めてあったので、安心感があったし、朝、体を洗うためのちょうど良い温度のお湯を宿の人が運んできてくれた。(夜でもリクエストすればきっと)
BB(朝食付き)で一泊2万シリング(1円=約18シリング)というありがたい料金。朝食といってもチャイ(紅茶)とパンだけなのだが、クローブも入れて淹れたという紅茶はとても芳しく、食パンもブルーバンド(タンザニアでもポピュラーなケニア製マーガリン)を付けながら食べるのは、久々の風味で嬉しかった。
日本人の研究者の人などもちょくちょく宿泊しているとのこと。ググるマップでSania House Dodoma と入れると出てきます。
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