パリのアフリカ料理屋さん⭐️BMK

 パリにはおいしいアフリカ料理のお店がいくつもある!と教えてくれたのは、東京は渋谷のアフリカ、カリブ&アラブ料理のお店「ロス・バルバドス」の大将と女将さん。
 その中の一つ、パリ東駅の近くにあるBMK-PARIS-BAMAKO(パリに2店舗あるBMKのうちの一つ)というお店に娘と行ってきました。

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 パリが一望できるというモンマルトルの丘は、見晴らしは素晴らしかったけど、観光名所だけあって人でものすごくいっぱいで(自分もそのうちの一人だったのだけど)、人熱れでちょっと疲れ気味だったあとに、BMKのアフリカの仮面のマークのある深めのグリーン基調のこぢんまりとしたお店に出会って、ホッと嬉しく感じたのでした。(モンマルトルの丘からは徒歩だと約30分。地下鉄だと4駅ほど)

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 ころは午後7時半、お店は思いの外、奥ゆきがあり、肌色もジェンダーも年齢もさまざまと思われるお客さんたちでけっこうにぎわってました。

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 入って右手の壁には握り拳に鳩がとまっているマンデラさんがポップな色調でデカデカと描かれているのでちょっとびっくりしました。アフリカの象徴はマンデラさんってことなのね。 

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 入口近くのアフリカンプリントが施された二人席が空いていたので、そこに座りました。それぞれ違ったデザインのカラフルな布使いの丸いすとテーブルがとてもキュートで楽しい雰囲気です。

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 キビキビと感じのいいお店のスタッフたちはアフリカ系の人が多いようでした。聞いてみると、お店のオーナーは、マリ共和国出身の方とのこと。まあ、店名にもでマリの首都のBAMAKOってついてるしね。いつか行ってみたいと思いつつ、まだ未到の地です。

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 後に、BMKのサイトをみると、食材へのこだわりや(鶏肉はフランス農家で野外飼育とか、牛肉は環境負荷の問題からメニューに入れないとか)店では100%再生可能エネルギー使用したり、フェアトレードと環境保全にこだわりながらアフリカのサプライヤーたちの商品を輸入、販売したり、マリの果実プランテーションに資金を提供するなど、持続可能でポジティブな足跡を残していくことを目ざしているという大志を抱いた展開をしているようなのでした。この場所で、「アフリカの開いた窓」でありたいのだと。頼もしいです。

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お店でもらったカード

 メニューをQRコードから読み込むとスマホに現れました。スマホだとフランス語メニューを日本語に訳すことも手軽にできるのはいいですね。(娘がサクサクとやってくれました)

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 マフェ(ピーナツのペーストをベースにした煮込み料理)やヤッサ(マリネという意味らしい)など、やはり、西アフリカ料理のラインアップ多し。アフリカンなベジタリアンやビーガンメニューも充実してました。

 娘はトントンのヤッサ(愛情を込めて手切りした玉ねぎ、マスタード、レモン、オリーブの壮麗なソースに、マイルドなスパイスに一晩漬け込んだノルマンディー産放し飼い鶏のモモ肉を添えて - グルテンフリー←お店の説明のGoogle翻訳)15ユーロを選択、わたしはベジタリアン気分だったので、ダーバン・ビーガン・ボール(アティエケ(キャッサバのセモリナ)、オクラとサツマイモのゴマ焼き、新鮮なマンゴー、カシューナッツのフムス、ニンジン、グリーンサラダ。タマリンド・ビネグレットを添えて)15ユーロにしてみました。ただ、オクラが切れていたそうで、代わりに焼きバナナとなりました。

 アルコール飲料は置いてないそうです。セネガルから直輸入しているというジュースをチョイスしました。娘はタマリンド/バニラ、わたしはジンジャー/パイナップルのジュース。それぞれ6ユーロ。飲んでみて娘はバニラ味が余計だと、ちと文句を言ってましたが、わたしは、ジンジャーが甘めのパイナップルに爽やかさを加えているジュースをおいしくいただきました。

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 さて、お料理ですが、トントンのヤッサは「レモン風味が爽やかで、お肉にも玉ねぎにも味が染み染みで、柔らかくておいしかった」とのこと。

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 ダーバン・ビーガン・ボールは、まあるいボールに色とりどりに盛りつけられてておもちゃ箱みたいでまず眺めてて楽しいのでした。アティエケの下からフレッシュなレタスがたくさん現れるのも楽しかったし。カシューナッツのフムスがとてもなめらかで、少し甘みがあって、今まで食べたことない味でした。(カシューナッツの名産地、タンザニアでも作れるのでは?)タマリンド・ビネグレットの酸味と甘みのコンビネーションがまた秀逸で、それらと野菜を混ぜたときに醸し出るハーモニーを味わうのがまた楽しいのです。混ぜ合わせる楽しみは、アフリカ料理の醍醐味でしょうか。それがパリで味わえる嬉しさがありました。

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 パリの大志のあるおいしいアフリカ料理店の「開かれた窓」が、これからもますますアフリカの良さをより良い未来にたくさん繋げてくれることを願って。

 お腹が嬉しく満たされた二人は、ちょっと冷たい夜風に吹かれながら、ホテルまで30分の道のりを気分よく歩いて帰ったのでした。(この日は全部で2万歩、歩きました!蚤の市→友人宅でランチとその近所や公園お散歩→モンマルトルの丘→BMKのコース、元気ですねえ) 
 

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