カリアコーの迷路のような布地屋さん

 カリアコーにアフリカ布を中心にした生地屋さん街が、Wanyama(ワニャマ=動物たち)ホテルの周辺にあるという。ワニャマホテル!そんな名前のホテルがあったのねえ。キリンやゾウたちがホテルのフロントで並んでチェックインしている姿を想像してしまった。

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 実際に繰り出してみると、意外にも(?)ワニャマホテルは6、7階はある、立派でまだ新しめに見えるでんとした建物だったのだ。が、その前のやっと車1台くらいが通れそうな道路には、売り物を満載した道端店がはみ出しながら溢れている上に、道路のど真ん中に敷かれた敷物の上にも、売り物のサンダルや古着などが並べられている上にすごい人混みで、車も通れたもんじゃない状態なのだった。なので、ワニャマホテル外観の写真は取り損ね。。。

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 そのホテルの並びの細い入り口からは、狭いスペースにぎっしりと商品を並べている布地屋さんがいくつも並ぶ迷路のような空間に入り込むのだった。途中でまた道が分かれてたりするので、本当に迷路のようである。商品が通路にまで張り出している上に、お客の他に売り物をまとめた荷物を持った人たちも頻繁に通るので、まさに人混みをかき分けて進まなければならなくなることも。チョットしたカオス状態。。

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 売っているものは、アフリカプリント布のキテンゲが中心だが、ムスリム女性用のスカーフやもうすでに出来上がっているワンピースなどの服、それもスパンコールのついたキラキラドレスなども置いてあった。

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 不思議だったのは、多少の寒暖差はあれど、年中真夏のダルエスサラームでは絶対必要になりそうもない、暖かそうなポンチョやウールっぽい長袖ジャケットとワンピースなどの商品も並んでいたこと。上半身をすっぽり覆える牛柄、ゼブラ柄もある(!)ポンチョをずらっと並べたお店のオーナーらしき女性に
「これらの購買層は?」
と聞いてみたら
「マラウイとかからも買い出しに来るよ。あとはモシやイリンガなどタンザニアの涼しい地域の人たちにも需要があるし」
とのことだった。一つ20,000シリング(1円=約17シリング)とのことだったので、ほんとに暖かいのだったら一枚欲しいかも?(日本で着る?)なんてちょっとだけ思ってしまった。(買わないだろうと思われたのか、試着はさせてもらえなかった。。。)

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 キテンゲ布をたくさん置いているお店で、これらのキテンゲはどこ製なのか?と聞いてみたら「China(中国)から」の声が多かったので、ちょっとびっくり。でも店でも人によって言うことが違ったり「ナイジェリア、DRコンゴ、ガーナ」と言ってる人たちもいて、「どれがどれなの?」と改めて尋ねると曖昧になったりするので、どこまで信憑性があるのか。。(販売されているキテンゲには明確にどこ製という記載がないものが多い)

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 でもカンガストリート(ダルエスサラームのウフルストリート。カンガ、キテンゲの問屋が並ぶ)でも、中国製のキテンゲの話をよく聞くようになったから、多くなってきているのかもしれないね。

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マサイの人たちが身につけるマサイシュカと呼ばれる赤ベースが多いチェック布のラベルをよく見たらインド製だった!

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こういうのもグローバライゼイションと言うんだろうか?タンザニア製、頑張れ!と言いたくなっちゃうけど。

ちなみに店によって多少言い値は違ってたけど、キテンゲ布は6ヤード(約5.5m)で24,000シリングで購入できた。これはどこ製なんだろう。

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あんまりアフリカっぽくないかもしれないけど、手触りがいいのと、ベッドカバーなどに使ったら部屋が明るくなりそうなのでチョイス!

 
 10月1日の早朝にカリアコーで火事があり(火事のあった場所は違うけど、上の記事はその前に書いていたのでした。)、下記のツイートをした。早朝だったから、人的被害は出なかったけど、あのような商品満載の迷路状態の場所で火事が起きたらそれは大変だろうと思う。。”ダルエスサラームで最も猥雑だが、生き生きとしている場所”カリアコーの魅力は、その危険と表裏一体なのかもしれないって気もする。。





 

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