お米@量り売りからパッケージへ?
前々回、キスツ市場の話をしたけど、今、わたしが滞在しているダルエスサラームのウパンガ(Upanga)地区は、徒歩5分圏内にキオスク数軒、小さなスーパーマーケット、道端で店を広げてる野菜や果物、卵売りの人たちがいるので、日常の買い物には困らない。近所のキオスクだと大型スーパーマーケットより一つにつきなんと400シリングも安くトイレットペーパーが買えたりすることもある!

こんな感じで小さな店が並ぶ。
お米もわたしは、一度の購入量がそれほどでもないこともあり、最近はだいたい近所のキオスクで買っていた。市場のように店内にもグニヤと呼ばれる袋にお米が入っていて、量り売りをしてくれていた。

これはキオスクでなくてキスツ市場だけど、こんなふうにお米が売られている。左端のはお米がグニヤに入ってる
が、9月の初めにいつものキオスクに行って「お米1kgちょうだい」と伝えたら、店のお姉さんが、なんとビニールパックに入ったムベヤライス(下記写真)を差し出してきた。1kg入りである。タンザニア南西部にあるムベヤはおいしいお米の産地としても有名だ。
「量り売りはないの?」と聞いたら「今はないわ」と言われ、ビニールパックのムベヤライスを勧められたのである。価格は2,500シリング。(1円=約16シリング)わたしの知る限り、相場の価格だった。興味もあったのでそれを購入。
(今月10日に同じものを購入したら3,000シリングに値上がりしていた。。かなりの値上げ率。ありがたいことにビールはまだ値上がりしてないけど)
タンザニアに暮らしたことのある人ならKORIEというと食用油を思い出すのではないだろうか。
下記のリンクでそのCM動画が見られる。(路上で揚げキャッサバを売っている数人の女性たちがいるが、ある女性のところだけお客が殺到する。その秘訣は何かというとKORIEを使ってるから!というストーリー。画質はいまひとつかもしれないけどおもしろい)
https://fb.watch/gcWhTKLb_Q/

KORIEを発売しているのは、ザンジバル行きのフェリー(ザンジバルファーストフェリー)も所有しているMurzah Group Of Companies Ltdというタンザニアの大きな企業だそうだ。ビニールパックに入ったお米は数年前から販売していたようだが、5kg、10kg以上などのサイズ感で1kgという小型のサイズのは最近発売されたようだ。ダルエスサラームで最近見かける看板にも新商品(Bidhaa mpya)と書いてある。

パッケージの下の方にはUnanukia vizuri(香りがいい:タンザニアではお米の香りにこだわる人多し)、Hauna chyuya wala mawe(籾のついてる米や石は混じってない)、Punje kamili, bila chenga(欠けた米は入ってない)などの能書きもあった。
最近はグッと少なくなったけど、タンザニアで販売されているお米には、小石などが混じっていることがよくあり、下記写真のように研ぐ前にungoと呼ばれる平たいザルの上で小石や混ざり物を取りのぞく作業をしなければならなかった。から、それをしなくて済むのはかなり楽だ。

そしてこのムベヤ米、炊いてみたら程よくふっくらとしていて、おむすびにもできる粘り気もあり、美味しいのだった。
今後はタンザニアでも量り売りからパッケージ売りへと変わってゆくのだろうか。
先日、「量り売り販売にあこがれる 」というコラムをネットで読んだ。(パルマルシェという日本のフェアトレードショップのサイト)(「売り」と「販売」は同じ意味なので、「量り売り販売」は「頭痛が痛い」みたいに言葉が重複しちゃってるよねと我が老婆心が言う。丁寧に表現したかったのかな)
その中に「エシカル」な量り売りに挑戦したいというような表現があり、それはなぜかというと…。
「第1に包材のごみを減らせる、第2に必要な量だけ買える、第3に量り売り販売をしながらお客さんとコミュニケーションをとれる(!)、という理由からです」
そうなのよね。それらの良さが量り売りにはあるので、便利になった分、残念な気持ちがあったのだ。まあ、タンザニアの場合は、スーパーではなく、キオスクで買う分には、何を買ってもお店の人とおしゃべりする機会はあるのだけど。
日本では量り売り回帰(といってもなかなか難しいだろうけど)というか、その良さを見直そうという人たちもいる一方で、きっとタンザニアはこれからこういったパッケージングが増えてくるのだろうなと思うと複雑な気持ちになった。(パッケージングというより米の中の小石探しをしなくてすむのはとてもありがたいのだけど)

こんな感じで小さな店が並ぶ。
お米もわたしは、一度の購入量がそれほどでもないこともあり、最近はだいたい近所のキオスクで買っていた。市場のように店内にもグニヤと呼ばれる袋にお米が入っていて、量り売りをしてくれていた。

これはキオスクでなくてキスツ市場だけど、こんなふうにお米が売られている。左端のはお米がグニヤに入ってる
が、9月の初めにいつものキオスクに行って「お米1kgちょうだい」と伝えたら、店のお姉さんが、なんとビニールパックに入ったムベヤライス(下記写真)を差し出してきた。1kg入りである。タンザニア南西部にあるムベヤはおいしいお米の産地としても有名だ。
「量り売りはないの?」と聞いたら「今はないわ」と言われ、ビニールパックのムベヤライスを勧められたのである。価格は2,500シリング。(1円=約16シリング)わたしの知る限り、相場の価格だった。興味もあったのでそれを購入。
(今月10日に同じものを購入したら3,000シリングに値上がりしていた。。かなりの値上げ率。ありがたいことにビールはまだ値上がりしてないけど)
タンザニアに暮らしたことのある人ならKORIEというと食用油を思い出すのではないだろうか。
下記のリンクでそのCM動画が見られる。(路上で揚げキャッサバを売っている数人の女性たちがいるが、ある女性のところだけお客が殺到する。その秘訣は何かというとKORIEを使ってるから!というストーリー。画質はいまひとつかもしれないけどおもしろい)
https://fb.watch/gcWhTKLb_Q/

KORIEを発売しているのは、ザンジバル行きのフェリー(ザンジバルファーストフェリー)も所有しているMurzah Group Of Companies Ltdというタンザニアの大きな企業だそうだ。ビニールパックに入ったお米は数年前から販売していたようだが、5kg、10kg以上などのサイズ感で1kgという小型のサイズのは最近発売されたようだ。ダルエスサラームで最近見かける看板にも新商品(Bidhaa mpya)と書いてある。

パッケージの下の方にはUnanukia vizuri(香りがいい:タンザニアではお米の香りにこだわる人多し)、Hauna chyuya wala mawe(籾のついてる米や石は混じってない)、Punje kamili, bila chenga(欠けた米は入ってない)などの能書きもあった。
最近はグッと少なくなったけど、タンザニアで販売されているお米には、小石などが混じっていることがよくあり、下記写真のように研ぐ前にungoと呼ばれる平たいザルの上で小石や混ざり物を取りのぞく作業をしなければならなかった。から、それをしなくて済むのはかなり楽だ。

そしてこのムベヤ米、炊いてみたら程よくふっくらとしていて、おむすびにもできる粘り気もあり、美味しいのだった。
今後はタンザニアでも量り売りからパッケージ売りへと変わってゆくのだろうか。
先日、「量り売り販売にあこがれる 」というコラムをネットで読んだ。(パルマルシェという日本のフェアトレードショップのサイト)(「売り」と「販売」は同じ意味なので、「量り売り販売」は「頭痛が痛い」みたいに言葉が重複しちゃってるよねと我が老婆心が言う。丁寧に表現したかったのかな)
その中に「エシカル」な量り売りに挑戦したいというような表現があり、それはなぜかというと…。
「第1に包材のごみを減らせる、第2に必要な量だけ買える、第3に量り売り販売をしながらお客さんとコミュニケーションをとれる(!)、という理由からです」
そうなのよね。それらの良さが量り売りにはあるので、便利になった分、残念な気持ちがあったのだ。まあ、タンザニアの場合は、スーパーではなく、キオスクで買う分には、何を買ってもお店の人とおしゃべりする機会はあるのだけど。
日本では量り売り回帰(といってもなかなか難しいだろうけど)というか、その良さを見直そうという人たちもいる一方で、きっとタンザニアはこれからこういったパッケージングが増えてくるのだろうなと思うと複雑な気持ちになった。(パッケージングというより米の中の小石探しをしなくてすむのはとてもありがたいのだけど)
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