ハッピーの結婚式

 友人であり親指ピアノの師匠でもあるマリアム(タブ)ザウォセの一番上の子どものハッピーが結婚するという。そのセレモニーが金曜日にあるからおいでよと誘われた。赤ちゃんの頃から知っているハッピーも23歳になったという。時の経つのは早い。

 ザウォセ一家はクリスチャンだ。と言ってもマリアムの父、フクウェ ザウォセには5人の妻がいたので、昔ながらの慣習や宗教がそこに重なっているのだろうと思う。ハッピーの夫となる人はムスリムで、ハッピーもすでに結婚前にイスラームへと改宗したのだそうだ。セレモニーはバガモヨのザウォセの家で午後1時から行われるという。

 1時ちょっと前にバガモヨにあるザウォセの家に到着すると、すでに庭の方から太鼓の音が響いていた。

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 マリアムの長兄のジュリアスやこの間病気で入院していたという弦楽器ゼゼの名手ムゼー ダハニに挨拶する。ムゼー ダハニは今年66歳のはず。まあまあ元気そうでよかった。
 ジュリアスは親指ピアノなどの楽器制作をしていて太鼓の名手でもあるのだが、新型コロナの間には裏庭にある畑仕事にも精を出していたようだ。

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左からムゼー ダハニ、わたし、ジュリアス。わたしの着ている服はタンザニアで買った布を日本に持ち帰った時に作ってもらったKwa Malogoの製品!

 マリアムに誘われて新婦のいる部屋に行くと、ドレスアップの仕上げ中なのだった。新郎側のお母さんや親戚たちも手伝っている。

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右の写真は新郎側の親戚の子どもがピカピカの靴を履かせてあげているところ。

 母のマリアムがハッピーにネックレスをつけてあげて、その後ギュッと抱きしめる姿をみるとジーンときてしまう。

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ハッピーと母のマリアム

 身支度が整うと、その部屋の中で撮影タイムに。部屋の中にいるのは、女性だけだ。それぞれが自分のスマホを取り出している。艶やかな衣装を身に纏ったハッピーはとってもきれい。彼女の手や腕や足にはヘナで繊細な模様も描かれていた。マリアムが後で写真を送ってねと言うので、わたしも撮りまくった?中の数枚をご紹介!

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新郎のお母さんとマリアム(左)とハッピー。

外では女たちが賑やかに集まっていた。

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 さすが音楽一家のザウォセ一族だけあって歌や太鼓が始まる。ザウォセの故郷のドドマのゴゴ人たちの太鼓、ムヘメ(股の間に太鼓を挟んで叩きながら踊る女性たちのダンス)も始まる。新郎側の女性たちも一緒になって盛り上がる。いやーパワフルだな、元気だな!ハレの日だものお祝いだもの!!

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 静かな男性たちとの対比がおもしろい。

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 そして新郎とシェへ(結婚の意思を新郎新婦に確かめる役割のイスラームの教養の深い人)が車で到着。歓声を持って迎えられる。新郎はなぜかカンガでその姿を覆われながらシェへによって結婚の契りが交わされるという新婦の待つ部屋へ。(今回の結婚式は賑やかにしているうちに進んでしまったし、みんな、楽しむことに夢中だったので謎を解く暇がなく、小さな謎がいろいろ残る)

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 部屋の中はギャラリーでいっぱいだった。結婚の誓いの時の様子はよくわからず。

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 無事に結婚の契りが交わせたそうで、その後はまた部屋の中で新郎新婦を中心とした撮影大会に。今度はちゃんと立派な照明もあり、プロっぽいカメラマンもいた。可愛らしい新郎新婦。おめでとう。幸せになってね。お母さんのマリアムにもおめでとうを!

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 そしてお食事タイム。大きなお盆に盛られたピラウが振る舞われた。4人くらいで一緒にいただく。お肉は少なめだったけど、香辛料の香りよく、かなり美味しいピラウだった。

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 その後間も無く、新郎新婦が部屋から出てくる。今度はそれぞれがおぶわれている!(これもなぜなのか未だ不明)歩いてはいけないということなのか?おぶわれたまま車まで行き、乗り込む。

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 初々しいカップルは、ザウォセ家からそれほど遠くないところに家を建てたそうで、そこに向かうのだという。お幸せに!!

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 新郎側のゲストもレンタルしたバス(元は日本の京料理屋さんのバスだね!)に乗り込み、歓声を上げながら賑やかに去っていった。頃はもうすぐ15時というところ。

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 タンザニアだと結婚式も待たされることが多いが、今回は楽しい賑やかさの波に乗ってあれよあれよという間に終わった結婚式だった。マリアムはじめ、新婦を取り巻く人々の心意気がとても伝わってきた気がする。今も彼女たちの太鼓のビートが心臓あたりで響いているみたいだ。たくさんの祝福を受けた新婦と新婦のお母さんにあらためておめでとうを。Hongera sana!!

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