語る配車アプリ運転手さん
先日乗った配車アプリのドライバーさんが20分くらいの乗車の間に語ったこと。
アプリのリクエスト後の配車確認のドライバーさんからの電話はいきなり「アッサラームアライクム」という挨拶で始まった。ムスリムだったとしても初対面の人にそれも配車アプリのお客に電話でその挨拶をいきなりしてくるタンザニア人はなかなかいないのではないか。ちょっと詰まりながらも「ワレイクンサラマ」と返事した。
(それともAsamiというわたしの名前の表示をHassaniというムスリムネームと読み違えた??)

わたしと多分同年代くらい、60歳前後と思われる運転手さんは、しかしあまり年齢を感じさせない体躯の頑丈さがあった。夕方の渋滞が始まっていたので、それを避けるために幹線道路から横道に入る。運転歴35年以上という。道もよく知っているようだ。
その横道の舗装道路にはスピードの出し過ぎを防ぐためのバンプがいくつも設置されている。思わずバンプを見落として走ると車が跳ねて大変なことになるのだが、タンザニアではいたるところにバンプがある。タンザニア人はバンプ設置好きすぎるでしょ、とちょっと呆れていたのだが、「この近くには小学校があるよね?だからバンプが設置されているんだよ」と運転手さんは語る。「子どもは守らなきゃいけない」と。
「今は、自分のことしか考えない人間が世界中に溢れているんだ」と運転手さん。
「タンザニアも?」
「もちろん、そうさ。俺はダルエスサラーム生まれだよ。ここの状況をよく知ってる」
「では、どうすればいいのかしら」
「自分の身近な人々、家族を大切にするしかないな。あと、子どもは誰の子どもでも大切にしていかないとな」
緑の葉っぱが繁り、木のトンネルになっている場所があって、そこを走り抜けるとき
「この場所は大好きなんだ。空気が気持ちがいいだろう。すーっとした気持ちになるだろう」
と語る。ダルエスサラームにはまだまだ緑が残っている。
昨年妻を亡くし、3人の娘はすでに皆、結婚していてなんと全員カナダ在住なのだそうだ。長女が30歳になったのだという。
運転するのは好きだが、現在はカナダへ行くするための書類を揃えているところで、それが整ったら、娘たちのところへ移住するのだと。
タンザニアを離れることに後ろ髪を引かれはしないの?と聞く前に目的地に到着してしまったのだけど。
アプリのリクエスト後の配車確認のドライバーさんからの電話はいきなり「アッサラームアライクム」という挨拶で始まった。ムスリムだったとしても初対面の人にそれも配車アプリのお客に電話でその挨拶をいきなりしてくるタンザニア人はなかなかいないのではないか。ちょっと詰まりながらも「ワレイクンサラマ」と返事した。
(それともAsamiというわたしの名前の表示をHassaniというムスリムネームと読み違えた??)

わたしと多分同年代くらい、60歳前後と思われる運転手さんは、しかしあまり年齢を感じさせない体躯の頑丈さがあった。夕方の渋滞が始まっていたので、それを避けるために幹線道路から横道に入る。運転歴35年以上という。道もよく知っているようだ。
その横道の舗装道路にはスピードの出し過ぎを防ぐためのバンプがいくつも設置されている。思わずバンプを見落として走ると車が跳ねて大変なことになるのだが、タンザニアではいたるところにバンプがある。タンザニア人はバンプ設置好きすぎるでしょ、とちょっと呆れていたのだが、「この近くには小学校があるよね?だからバンプが設置されているんだよ」と運転手さんは語る。「子どもは守らなきゃいけない」と。
「今は、自分のことしか考えない人間が世界中に溢れているんだ」と運転手さん。
「タンザニアも?」
「もちろん、そうさ。俺はダルエスサラーム生まれだよ。ここの状況をよく知ってる」
「では、どうすればいいのかしら」
「自分の身近な人々、家族を大切にするしかないな。あと、子どもは誰の子どもでも大切にしていかないとな」
緑の葉っぱが繁り、木のトンネルになっている場所があって、そこを走り抜けるとき
「この場所は大好きなんだ。空気が気持ちがいいだろう。すーっとした気持ちになるだろう」
と語る。ダルエスサラームにはまだまだ緑が残っている。
昨年妻を亡くし、3人の娘はすでに皆、結婚していてなんと全員カナダ在住なのだそうだ。長女が30歳になったのだという。
運転するのは好きだが、現在はカナダへ行くするための書類を揃えているところで、それが整ったら、娘たちのところへ移住するのだと。
タンザニアを離れることに後ろ髪を引かれはしないの?と聞く前に目的地に到着してしまったのだけど。
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