愛らしい絵本みつけた!

 愛らしくてとっても楽しいタンザニアの絵本に出会えました!
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 今までは、タンザニアの絵本や児童書は絵も内容もほんわかしたところが少なくて、妙に現実的なものや教訓めいていて、夢がない感じがするものが多いなあと感じていたのですが、先月ダルエスサラームの老舗本屋さんTPH Bookshop (Tanzania Publishing House)にあった絵本『Kanga ya mama/Mama’s magical kanga』(お母さんのカンガ/お母さんの魔法のカンガ)は、出会い頭に「きゃー、これは愛らしい」と心にハートが浮かんでしまったのです。スワヒリ語版と英語版があったけど、どちらも購入しちゃいました!

 東アフリカの万能布カンガ(下記写真)をモチーフにしているところも好感度大です。昨年出版されたばかりのようです。

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カンガ。カンガセイイング(JINA)と呼ばれるスワヒリ語の言葉が入っているのも大きな特徴。このカンガのジナは「あなたの善良さは永遠の財産」。
カンガとその使い方については以前のブログ『カンガ その1 ☆いろいろな使い方☆』でも見られます。

 
 表紙の女の子が絵本の中でさまざまな表情を見せてくれます。お母さんの不思議なカンガとともに空を飛ぼうとしたり、冒険したり、お母さんに甘えたり、おしゃまな姿を見せてくれたりするのです。それもすごく生き生きと。それぞれのページの文章も短くわかりやすく、教訓めいたところもなし!絵本に初めて接するような子どもたちから大人まで、東アフリカの空気をも感じながらワクワクと楽しめちゃう絵本なのです。

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 作者もイラストレーターもそれぞれ若きタンザニア女性です。そこも頼もしい!作者のマリア G.N.ビスワロさんの紹介文の一部を日本語訳してみました。
「マリアはタンザニア文化やスワヒリ語を反映した幼児向けの物語がないことに気づきました。物語を通してこのギャップを埋めたい、そのために母国からより多くの物語を創り出して、世界中からアクセスしやすくなるようにしたいと考えています」

 このマリアさんの世界中からアクセスしやすい絵本という思いを反映してウェブサイトもあり、そこからこの絵本の購入もできます。スワヒリ語版、英語版、それぞれにペーパーバック版、ハードカバー版があるのですが、アマゾンからすぐに注文できるのは、英語のペーパーバック版だけで、他のバージョンは申し込みをするなど一手間必要なようです。そのサイト⇨https://hadithizamama.com 
 彼女は、早速自分の理想を実現に近づけていってるのですね。

 この絵本、出版社名が見つからないのです。購入の時にダルエスサラームの本屋さんでも「出版社はどこなのかな」と聞いてみましたが、対応してくれたスタッフも「わからない」という答えでした。英語のペーパーバック版の最終ページをには「Printed in Poland by Amazon Fulfillment」とありました。
 アマゾンには注文に応じて印刷、出版するプリント・オン・デマンド(POD)というシステムがあるそうで(初めて知りました)、英語のペーパーバック版だけがアマゾンで直接注文できるということは、(もっとも注文が出そうな)この版にだけその方式を使っているのかもしれないと思いました。最新式なんですねえ。
 世界中の子どもたちに届けようとした場合、こうした方法もあるのですね。

 ということで、日本からも手に入りやすくなっているタンザニアの風を感じるこの絵本(スワヒリ語版がもっと手に入りやすいとさらにいいと思うのだけど)、楽しいです〜。カンガが活躍するリズミカルなストーリーに飛び込んでみては!?

 タンザニアの若い世代、そして女性たちの元気な息吹を感じています。

  


 

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