瓶とプラスチックボトル

 先日、東京近郊のとある食堂で息子が「懐かしい」と頼んだのが瓶入りのバヤリースオレンジだった。現在アラサーの息子はタンザニア生まれで20歳までタンザニアで育ったので、多分一時帰国での法事などに出席したときにそれを口にしたんじゃないかなと思う。ちょっとウエストを絞ったような瓶の形もオレンジの色もそのままで、味わいも以前と変わらないようだった。

 (ガラス)瓶入りの清涼飲料を日本では普段ほとんど見かけなくなってしまった。タンザニアでもプラスチックボトルの清涼飲料、炭酸飲料が幅をきかしてきてたので、瓶は凌駕されてしまうのかと危惧したのは何年前のことだったか。。

 でも今年の前半にタンザニアにいた時、瓶入りのもまだまだ頑張ってるようすにお目にかかれたので、なんか嬉しかった。今年の5月に撮った下記のダルエスサラームのキオスクの写真、冷蔵販売されているソーダ(炭酸飲料)も半分は瓶で半分はプラスチックボトルだ。

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 ソーダを運んでいた年季の入ったピックアップトラックの荷台も然り。(こちらも今年5月のダルエスサラーム街中にて)


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 写真がペプシ推しのようになってるけど、タンザニアではペプシもコカコーラと肩を並べるような感じで存在していて、どっちが好きかという談義も聞いたことがある。ペプシの方が甘いからいいとか、コカコーラの方が炭酸が少なめだから好きだとか。。甘さなどの真偽の程はハテナだけれど。
 もちろん、下記の写真で宣伝されているようにタンザニアのメーカー製の炭酸飲料、清涼飲料も存在している。

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 なぜ共存できているか。値段の違いとそれを必要とする状況の違いで住み分けしてるんじゃないだろうか。

 ほとんどの場合、容量は瓶入りが350ml、プラスチックボトルが500ml入り。


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 値段は瓶入りが500シリング、しかしこれは空き瓶持参の場合。そうでない場合はデポジットで100シリング取られることが多い。飲み終わった後に瓶をお店に戻せばそのデポジットは返ってくる。そして500mlプラボトルの値段は1,000シリングと瓶の2倍するのである。(1円=約20シリング)

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写真で見えなかった部分を右下に切り貼り。「Bado bei ile ile : 価格据え置き」と書いてある。


 値段を考えるなら、瓶入りがお得。
 プラスチックボトルには「テイクアウエイ」という別名がある。例えば長距離バスのターミナルなどではプラスチックボトルの飲料が多く売られている。文字通りのテイクアウエイ、買ったらそのまま持ち帰れる(そして戻さなくて良い)という便利さが重宝されるシチュエーションがあるのだ。

 そして瓶には他にも大切な役割がある! 瓶の形にもよるのだけど、このファンタ(オレンジ味は人気)の瓶はなんと楽器としても需要がある。瓶の下の方のギザギザにスプーンの柄のような金属棒を走らせることによってリズム楽器となるのだ!


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ラインを引いた部分が楽器として活躍


 下記はタンザニアの真ん中のドドマ州のゴゴ人の村の民族音楽グループのSimbaの演奏動画。瓶楽器が登場してる。一団の中に瓶を片手にした女性がいて、向かって右端の方に陣取って瓶楽器を奏でている。弦楽器ゼゼやリンバ(親指ピアノ)も登場し、力強い歌声とダンスとともに、”森を守ろう”という迫力のある演奏を披露している。瓶楽器の響きにも耳を澄ませてみて。




 タンザニアでもプラスチックボトルのリサイクルに向けての動きはある※けれども、中国が廃プラスチック含む海外ゴミの輸入を禁止した(以前はタンザニアからも粉砕したプラボトルが中国に送られていたらしい)そうだし、”持続可能”を考えるならやはり繰り返し使える瓶だよねえ。貴重な瓶楽器を存続させるためにも瓶入り飲料にエールを送りたい。


 ちなみにビールも瓶入りがお得!500ml入りが瓶なら(空瓶を持参すれば)2,500シリングだけど、缶は330mlで1,900から2,000シリング。なので空瓶を抱えていそいそと買いにいっておりました。

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タンザニアのビール、うまし!


 

※ほぼ一年前の記事なれど、タンザニアのプラスチックボトルリサイクルへの試みについての記事
Tanzanian recycling plant starts making face shields from plastic bottles” 2020/07/1 
"TAIFA LIMEPATA MUAFAKA TATIZO LA UTUPAJI CHUPA ZA PLASTIKI –Mh. ZUNGU" 2020/08/20


<当ブログでの関連記事>
 
『プラスチックボトルを売りに行く☆Tunaenda kuuza chupa za plastiki』2011/10/30
『プラスティック(ビニール)袋禁止!』2019/05/18

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