郵便局の不思議

 あまりネットでのコミュニケーションが得意ではない日本にいる父に、タンザニアから絵葉書を出そうと思ったのは、タンザニアに到着したばかりの3月の頃。絵葉書を手に入れる前にまず切手だなと、街中に行ったついでに郵便局に切手を買いに行った。

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20〜50gまでの封書は日本まで4,000シリング。ゴリッとした切手が手に入った。

 マクタバ通り(Maktaba St)沿いにあるポスタムピア(新郵便局)と呼ばれている郵便局は最近改装したそうで、白っぽい外装の綺麗な建物になっていた。しかし建物の中の業務は金融関連が主のようで、「切手が欲しい」と言うと、窓口のお姉さんに外の角っこにある店に行くようにと言われる。

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改装されたポスタムピアの建物

 その郵便局の建物の一角の私書箱が並んでいる通路の駐車場に面した文房具も扱っている小さな店に行き、日本までの葉書は幾らかと聞くと、店のおばさんは親切に冊子を取り出して調べてくれた。

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写真には写ってないけど、この手前にある店に行った。


 わたしの記憶の中(4年前)では1,600シリング(約80円)だったのだけど、今は2,300シリング(約115円)なのだという。ずいぶん値上がりしたねえ。(後でこれは間違いと判明。ネットでちゃんと郵便料金のタリフも見られるのだった。日本まで葉書1,800シリング、封書は20gまでなら2,000シリング)

 「では、2,300シリング分を2つもらおうかな」
と言うと、手持ちの切手を眺めたおばさんは
「ちょうど2,300シリングの組み合わせができないわ。2,500シリングでどお?」
と言うのだ。
 一応、郵便局の一部にあって、切手を扱っている店なのに、こんなことアリなのか?とびっくりしていると、わたしの顔色を見た親切な彼女は
「同じ建物のちょっと先でも切手を扱ってるから、そこならあるかも」と助言してくれた。ので、行ってみた。

 そこは、私書箱(タンザニアでは郵便は私書箱に届きます)業務もしていて、荷物を取りに来た人の応対などもしている店というより受付のようなところだった(下記写真)。持参の封書の重さを量ってもらい、それに見合った切手を購入している人もいたので、切手も扱っているようだ。

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 店の中には年配の女性が二人いたのだけど、一人はわたしの前にいたお客さんの用事で奥の方へ行ってしまい、もう一人は分厚いノートと睨めっこしているようで、窓口で待っているわたしになかなか気づかない。そのうちやっと顔を上げてわたしに気づいて近づいてきた。
 「2,300シリング分の切手をください」と言うと「何に使うんだ」と聞かれる。
 「日本に葉書を出すの。向こうの店で2,300シリングの切手を貼ればいいと言われた」
 「まず、葉書を持ってきなさい。ここにある秤で量らないといくらかかるか分からないから」
 「いやいや、ごく普通の葉書、絵葉書よ。変わったものを送るわけではないのよ」
 「ともかく、まず量ってからじゃないと、切手は出せないから、まず葉書を持ってきて」
と埒があかない。何度言ってみてもダメ。いやあ、びっくり。 

 去り際にその店の人に向かって外国人のように両手を上に向けて広げて「ni ajabu sana」(←「すげえびっくりだよ」と伝えたい)とかやってきちゃったから、絵葉書が出しにくくなってしまったなあ。

 にしても、切手需要が著しく減ってるということなんだろうな。そして絵葉書を出すような観光客もいないからかもしれないね。

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 この話には後日談があって、大通りに面した改装されたポスタの一番端っこにあるPOSTSHOP(上の写真)に行くのが正解だったのだ。後日、そこで必要量の切手を購入し、絵葉書を出した。1,800シリング分の切手を貼った絵葉書がちゃんと父のところに届いたよ。

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ダウ船を描いた絵葉書

 わたしはなぜかそこを通り越して、そのさきの階段を上がった右手にある店に行ってしまっていたのだった。(でもその店のおばさんもPOSTSHOPに行けとは言ってくれなかった😢)先日行ったらその階段上の店には誰もいず、もう営業もしていなかった。もしかして化かされたのかな?シェタニ(精霊)に!?

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