今年も絵本の季節がやってきた

 日本から来たオルタナティブツアーの参加者の皆さんは、現在キンゴルウィラルカニブギリと3つの村に分かれて農村滞在中。農村の空気をたっぷり吸っていることでしょう。

 ツアーの代金から少しずつ積み立てて買った児童書を毎年、村の小学校に持っていってもらっている。

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 その絵本や子どもの読み物を少しご紹介。

 双子の姉妹がすやすや。ちゃんと蚊帳を使ってる。おお、これは、狭いベッドで何人か寝るときに有効な寝方! わたしも2人の子どもたちがまだ小さかったころにドドマの村に泊めてもらったときにこうやって寝たよ。でも寝相の悪い人と一緒だとたいへんなことに。。。

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 クルワとドト『Kuruwa na Doto』(Mture Educational)という双子の絵本はシリーズ化してて10のお話がそれぞれ本になっている。(しかし版元に在庫がなく、1、3、4、5、8、10しか揃わず。後はどんな話だったんだろ?)タンザニアの絵本の絵ってほんわかしたところがなく、妙に現実的なものが多く、夢がない感じがするなあと思ってたけど、このクルワとドトも見慣れてくると親しみがわいてくる。

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 お母さんは子どもたちのユニフォームなどの費用を稼ぐために毎朝、売るためのビトンブワを作っている。

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 お父さんは仕事に行く前に、ひとりでチャイとお母さんの作ったビトンブワの朝食をとっている。このお父さんのたたずまいがちょっと前のタンザニア人という感じでいい雰囲気を出している。

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 村のおしゃべりおばさんが、双子の家を訪ねて来て、出されたチャイに砂糖を4杯も入れた上に、カップ4杯も飲んで居座ったり。。(あるあるって感じだよねきっと)

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 いたづらっ子のドトは、水汲みを頼まれたのに、水を汲まずに井戸のそばの木に実ったマンゴーを落として食べすぎて腹痛に。両親に怒られるし、晩ご飯は大好きな魚だったのに食べられず。読んでて身につまされる村の子がいるかな?

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 こちらは今年出たばかりの新刊。『Mama ana kazi(お母さんは仕事してる)』(Mkuki na Nyota)
表紙はフォロダニ公園だね。ザンジバルの人びとの生活が覗けるような絵が楽しい。

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 スワヒリ語の絵辞典『Kamusi ya Pichai』(Mture Educational)。

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 rubani(パイロット)という単語の例文は
「Shangazi yake Mariamu ni rubani ya ndege」=「マリアムのおばさんは飛行機のパイロット」
となってて、パイロットの制服を着た女性の絵が描いてある。
ほかにもkamua(絞る)という単語のところには、男性が洗濯ものを絞っている絵で、kaanga(焼く)という動詞の絵は男の子が、炭火のコンロで目玉焼きを作っている絵で、ジェンダーに配慮してる感じで好感持てた。

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 読み物に触れる機会の少ないタンザニアの子どもたちが、手にとって読んで、読書って楽しい!と思ってくれることを期待しつつ。でも、まだまだスワヒリ語の児童書は種類が少ないし、内容もあまり広がりのないものが多いのが残念。本を読んでもっと世界を広げてほしい。日本のロングセラーの児童書がスワヒリ語訳で出版されたりしたらすてきだと思うけど、難しいのかなあ。

この記事へのコメント

Karanga
2015年08月27日 04:02
国歌から、「wake kwa waume」だったり、統計情報も結構女性の数字を先にかいている資料が多かったりして、日本もタンザニアを参考にしたいところだなと思います。先日キリマンジャロからダルへの帰り、Fastjetのパイロットが女性で嬉しくなりました。

ぐりとぐらなど、スワヒリ語でも受けそうです。
asami
2015年09月02日 03:23
Karangaさん

そうそう、実際に女性パイロットが活躍しているというのはうれしいですね。楽しくて広がりのある子どもたちに長年愛されてきた絵本をもっと多くの子どもたちに読んでもらうってそれだけですごく意義のあることだと思うんですが。

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