日本でタンザニアと出会うⅡ☆ポピュラー音楽の世紀:中村とうようコレクション

 タンザニアにいたときから、行ってみたいと思っていた展覧会。
 ポピュラー音楽の世紀:中村とうようコレクションでたどる20世紀の大衆音楽のダイナミズム。という長い題名の催しが武蔵野美術大学で8月16日まで行われている。
 わたしはとうようさんのファンなのだ。(⇒以前のブログ『中村とうようさんとフクウェ・ザウォセ』

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 学生時代に何度か来たことのある西国分寺線の鷹の台駅。ムサビの前は通ったことあったから、歩いていけると思ってた。でも駅の周りの様子はすっかり変わっていた。
 ムサビ生っぽい学生さんなどに何度か道を聞きながら、緑深い玉川上水沿いの気持ちのいい土の道を歩いて20分ほど。小平にはまだまだ緑が残ってる。

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 大学の中に入るのは、初めて。

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シンプルなデザインの正門

 
 そこここに見える展覧会のお知らせに沿っていくと、でーんと構える美術館が見えてくる。

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 とうようさんは、生前、膨大な数のレコードや世界各地の楽器、音楽関連図書などを武蔵野美術大学に寄贈していた。ムサビではそれを埋もれさせることなく、大学関係者だけでなく、こうした展覧会で、一般の人々にも無料でその一部を公開してくれているのだ。

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 すごくモダンな美術館の1階部分にポピュラー音楽の世紀の展示があった。ちょうど映像の上映中で、画面には、サカキマンゴーさんが出演中なのだった。なんだかタンザニアつながりの因縁…じゃなく、縁を感じたよ。とうようさんの親指ピアノのコレクション+マンゴーさん所蔵のものが映像の画面にはずらーっと並び、この展覧会の企画者でもある音楽評論家の田中勝則さんとマンゴーさんがアフリカの親指ピアノに関する対談をしているのだ。(マンゴーさん出演の映像コンテンツ上映は7月25日まで。是非)

 その中のとうようコレクションの親指ピアノ(ちゃんと数えなかったけど、全部で20台以上はあったような)は、今回の展覧会でもそのユニークで個性的な姿を直接眺めることができる。中央アフリカの親指ピアノは顔や人間の形の彫刻がついてるものもあった。
 タンザニアの親指ピアノも大型小型、細長いものなど、いくつも並んでた。ザウォセ作のイリンバももちろんあった。ブイブイ(蜘蛛の卵膜)付きのも。

 タンザニアのではなくて、たぶん日本製だと思うけど、試しに弾いてみることができるものも用意されている親切ぶり。館内撮影はNGとのことだったので、展覧会の写真はないのだ。

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展覧会のチラシより:ウードやコラなどと共に展示されているタンザニアのリンバ(親指ピアノ)


 鍵盤がラフィア椰子など植物繊維の親指ピアノは、存在は聞いたことがあったけど、初めて見たかも。映像の中ではマンゴーさんが弾いてみていて、ポワンというような優しい音がしていたような。でも、植物繊維のキーだと「音が伸びない」ので、鉄くずが手に入るようになって、鉄のキーのほうが音がいいと、差し替えられてきたのではないかいうことだった。庶民の中に生きてきた伝統楽器は時代時代で変遷しながら弾き続けられていくのだね。

 アフリカ音楽ではないけれど、今回の展示では、100年前に作られたという、電気を使わない手回しの蓄音機やオルゴールの音が聴ける。レコードも筒状だったりするのだ。体と心に染みるようなしみじみと優しく響く音色が聴ける。それらの姿形も惚れちゃいそうな美しさだ。

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展覧会のチラシより:左はアメリカ製のビクトローラ、右は日本製のニッポノフォン


 レコードや書籍のコレクションも展示されていて、リクエストコーナーでは好きなレコードをかけてもらえるよ。今回はアフリカ関連レコードの展示がちょっと少なめなのが残念だったけど、美空ひばりやキャンディーズからアジアの音楽、ジャズ、ラテン、フォーク、アフリカ音楽などなど、とうようさんのキャパシティの大きさには改めて驚いた。すごいなあ。

 7月20日にはマンゴーさんも出演するライブコンサートも行われるんだって。世界の多彩な楽器の音が楽しめてしまうらしい。
 
 ちょっと遠かった(片道2時間。。)けど、行ってよかった。

 …わたしは何を残せるんだろうか、なんて考えてしまったけど。

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