まぼろしのお酒ウランジを探して☆その1
初めてウランジを呑んだのは、7年前の5月にタンザニア南西部のイリンガへ行ったとき。車がイリンガ州に入ると、荷台にポリタンクを乗せた自転車をよく見かけるようになった。ポリタンクから細いホースのようなものが出ていて、その先は、チャリを漕いでるおじさんや兄さんたちの口元につながっている。ポリタンクの中身をチュウチュウ吸いながら漕いでいるのだ。そしてポリタンクの中身はというと、とれたてのウランジ(ulanzi) =竹酒なのであった。酔っぱらい運転じゃん!
そのときの同行者が、ウランジ博士といってもいいような人で「うまいウランジを呑ませてあげよう」と、道端で車を止めると、空のペットボトルを片手に細い道をぐいぐい入っていくのだった。一軒の普通の民家のようなところで、いくばくかのお金と交換にペットボトルをなみなみに満たしてもらい、意気揚々ともどってきた。そのすきとおった液体、それがウランジなのであった。(そのときのウランジ写真は撮ってなかった…)
ウランジは、竹から出てくる樹液を自然発酵させたお酒だそうだ。イリンガなど標高の高いタンザニア南部の竹酒地帯に行かないと飲めない。ダルエスサラームにも竹はあるけど、竹酒はないのだ。
そして雨季のお酒だそうだ。南部の雨季の12月半ばころから6月くらいの間がウランジの季節。
わたしの記憶では7年前のウランジは透明だった。道中で購入し、夕方宿屋に着いてからグビっといただいたのだけど、その口当たりのまろやかさ。ほんのり甘くてやわらかくて優しい味わいなのだ。こんなに口当たりの良いお酒は生まれて初めてかもしれない。いくらでも飲めちゃう。でも、悪酔いしない(あまりアルコール度数は強くないらしい)。夢のようなお酒であった。1.5リットルのペットボトルの中に少し残っていたウランジは翌日には白く濁り、だいぶ酸っぱくなっていた。
そういうお酒だから、広く出回ることも難しく、季節の産地にいかないと飲めないのである。そのウランジをもう一度と3月にルアハ国立公園に行った帰りのイリンガで探したのだった。(つづく)
そのときの同行者が、ウランジ博士といってもいいような人で「うまいウランジを呑ませてあげよう」と、道端で車を止めると、空のペットボトルを片手に細い道をぐいぐい入っていくのだった。一軒の普通の民家のようなところで、いくばくかのお金と交換にペットボトルをなみなみに満たしてもらい、意気揚々ともどってきた。そのすきとおった液体、それがウランジなのであった。(そのときのウランジ写真は撮ってなかった…)
ウランジは、竹から出てくる樹液を自然発酵させたお酒だそうだ。イリンガなど標高の高いタンザニア南部の竹酒地帯に行かないと飲めない。ダルエスサラームにも竹はあるけど、竹酒はないのだ。
そして雨季のお酒だそうだ。南部の雨季の12月半ばころから6月くらいの間がウランジの季節。
わたしの記憶では7年前のウランジは透明だった。道中で購入し、夕方宿屋に着いてからグビっといただいたのだけど、その口当たりのまろやかさ。ほんのり甘くてやわらかくて優しい味わいなのだ。こんなに口当たりの良いお酒は生まれて初めてかもしれない。いくらでも飲めちゃう。でも、悪酔いしない(あまりアルコール度数は強くないらしい)。夢のようなお酒であった。1.5リットルのペットボトルの中に少し残っていたウランジは翌日には白く濁り、だいぶ酸っぱくなっていた。
そういうお酒だから、広く出回ることも難しく、季節の産地にいかないと飲めないのである。そのウランジをもう一度と3月にルアハ国立公園に行った帰りのイリンガで探したのだった。(つづく)
この記事へのコメント
雨季に竹(タケノコ)の上の部分を切ってそこから流れ出る樹液が自然発酵してお酒になるときいています。奇跡のようなお酒ですよね。
キャプテンはまだモロゴロまでしかたどり着いてないようですが、その先、ミクミでもまだ竹酒は飲めないですね~。でも先に進んでね☆