『抵抗の轍 アフリカ最後の植民地、西サハラ』サハラ―ウィが自由に呼吸するには

 新型コロナに加え、アメリカのフロイドさん事件が構造的な差別をはっきりさせたことによって世界が揺れ動いている。  日本のわたしたちだって無関係ではない。日本の「黒人」をめぐる報道や、アフリカ報道にも問題があるものが多いことにもわたしたちの姿勢が問われている。  新型コロナ感染に関しても、アフリカは危ないと一方的に報道されてい…

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『ようこそ、革命シネマへ』の希望

 スーダンの首都ハルツーム近郊。四日間も停電が続いている夜(タンザニアの停電の夜の日々が懐かしい)、「誰も(停電に)文句言わない。従順だ」などとぶつぶつ言いながら、集まっている還暦過ぎの4人の男たちは、懐中電灯のライトと、カメラの代わりに丸めた手で「アクション!」の合図で映画撮影の真似事をはじめる。仲間の一人はスカーフをかぶって女性の役…

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『ちむぐりさ』とアマンドラ

 『ちむぐりさ』ー沖縄の言葉で、「あなたが悲しいとわたしも悲しい」「誰かの悲しみを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること」という意味だという。  それは、1月19日のブログで取り上げた本『菜の花の沖縄日記』のドキュメンタリー映画版の題名となっている。(共通語として使われている)日本語にも同じ意味の言葉があるといいのに。 …

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